2013年9月7日開催 関東支部研究会レポート

 日本医療経営実践協会関東支部では、9月7日(土)、「医療経営士だからできる、災害に負けない病院づくりポイント整理講座」を開催しました。BCPという言葉だけは広まってきているものの、本当に必要となる対策の根本の部分はまだまだ理解されていないのでは? というところから企画された今回の研究会には、病院勤務の医療経営士を中心に約20名が参加しました。
 

3.11以後、社会において高まる防災への意識

  今回の研究会講師は、株式会社フォーサイツコンサルティング代表/一般財団法人リスクマネジメント協会の理事であり、リスクマネジメントや危機管理、災害対策等を中心に、研修やコンサルティングを数多く行っている浅野睦氏。研究会は4~5人ずつのグループに分かれ、講義とグループ内でのディスカッションを交互に行う形で行われました。

 冒頭「3.11の震災前からBCPの策定をされていた方はどれくらいいますか?」という浅野氏の質問に、手を挙げた方は3名。まずはその内容と、3.11を経てどのように見直しがされたかということについてそれぞれに発表していただきました。それらの意見を踏まえて浅野氏が社会全体で防災への意識が高まっている現状にふれたあと、各グループでの自己紹介と防災への取り組みについてのディスカッションが交わされました。
 

参加者の意識の高さに応え、次回はより実践的なシミュレーションを実施

 続いてはBCPに関する浅野氏の講義。「対策を立てるには前提条件が必要。その条件から外れたものは想定外になるのだから、想定外があるのは当たり前」「要因から考えるだけでなく、結果から考えることも大事。両方向からのアプローチがなければ有用な対策はつくれない」というBCPの基本をしっかりと抑えたうえで、「医療における事業継続計画の構成要素」として18の項目を提示。「1.基本方針の策定」から具体的な策定方法について解説していただきました。

 研究会の最後には、浅野氏から「次回は、実際に緊急時の対策本部を設置するシミュレーションをやってみませんか?」という提案があり、参加者から賛同の声があがりました。最終回となる次回は、急遽具体的な事象を想定してのシミュレーションを実施することに。そのまま現場に持ち帰ることができる実践的な内容の講座となりそうです。

次回は10月5日(土)、サニー貸会議室(東京都千代田区)で開催。2回目からの参加も歓迎していますので、ご興味のある方は関東支部事務局(03-3256-2885)までお問い合わせください。

 

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